ツイードの意味

ツイード1 流行に流されず定番のジャケットとして、男女を問わずファッション雑誌などで「クラシック」の代表と言っても過言ではない「ツイード」によるものが取り上げられる。 そもそも「ツイード」 (tweed) は、スコットランドの行政区画のひとつであるボーダー地方のツイード川流域で作られた毛織物で、スコットランド産の羊毛を手紡ぎした太い糸を手織りし、織り方は平織りまたは綾織り。縮絨起毛させずに、粗く厚い織物にしつらえるというもの。織る前に糸をさまざまな色に染め、細かい色彩の模様を入れるのも特長だが、このテイストが、“クラッシック”といわれるゆえんだ。ツイード川流域で作られていたのは、このツイード川で羊の毛の汚れや脂を洗っていたので、この名がついたといわれる。 なお、ツイードジャケットといっても、ニシンの骨に見えたという織柄の「ヘリンボーン」、犬の牙に見えたという織柄の「ハウンドツース(グレンチェック)」などの仕立て方が主流だ。それを和名で言うと、「杉綾」、「千鳥格子」といい、西洋人と日本人の柄のイメージの仕方が全く異なることが垣間見れたのではないか。

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ハリス・ツイード

ツイード2 流行に流されず定番のアイテムの「ツイード」だが、近年ではスコットランド産の羊毛に限らず、しかも太い糸・手紡ぎ・手織りでなく、機械紡ぎ・機械織りのものや細い糸を使ったものでもツイードと呼び、量産により価格を低廉化させて、ツイード風ファッションを普及させているようだ。  しかしながら、そういう状況のなかでも、本来のツイード−スコットランド北部のハリス島の人が着ていた上着の生地、寒く風の強い土地柄雨や風を通さない暖かくて丈夫な生地を頑なに守る向きもある。スコットランドのアウター・ヘブリディーズ諸島のハリス地方の職人たちだ。本来の毛織物の「ツイード」を羊の新毛を手で紡ぎ、その糸で手で織る。その生地は「ハリス・ツイード(HARRIS TWEED)」といい、その生地は高品質のツイードブランドとして世界的によく知られている。 ちなみに、ハリス・ツイードの生地に付いている「HarrisTweed」のタグは、英国王室からの使用が許可されたことの証を表し、そのタグに描かれた「宝珠の上に十字架」こそ英国ハリス・ツイード協会の登録商標なのだそうだ。

日本人で初めてジーンズを穿いた人

ツイード3 日本の実業家で終戦直後のGHQ支配下の日本で吉田茂の側近として活躍し、貿易庁(現・経済産業省)の長官等をつとめた「白洲次郎(しらす じろう)」は、1902(明治35)年に生まれ、兵庫県芦屋市出身だ。この白洲次郎について、来年にNHKでドラマ化される。 この白洲次郎は、身長185センチでイギリス留学中にベントレーやブガッティを乗り回すなどの車好きだけでなく、スポーツ万能であったが、晩年にはファッションデザイナーで現代アーティスト三宅一生のモデルを務めたこともあるのだが、その三宅に「ツイードなんて、買って直ぐ着るものじゃないよ。3年くらい軒下に干したり雨ざらしにして、くたびれた頃着るんだよ」とアドバイスをした名言が残っている。イギリス留学中に本物の「ツイード」に触れての名言なのであろう。余談だが、ファッションについてもう少し言及すると白洲次郎は、サンフランシスコ講和条約締結に向かう機内で日本人で初めてジーンズを穿いた人と伝えられている。 なお、白洲次郎が仕えた吉田茂は、葉巻をこよなく愛したことから「和製チャーチル」とも呼ばれたが、現在の首相の麻生太郎の母方の祖父だ。

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